映画の推薦
2023年
「白日青春 ―生きてこそ―」(武蔵野エンタテインメント)香港=シンガポール
かつて中国本土から香港に密航してきて、今はタクシー運転手をしている陳白日は、ふとしたことからパキスタンからの難民の子ども・ハッサンを助けるが……。ドラマ。香港、そして世界が抱える難民問題の現実を知り、難民に対する抑圧や差別、偏見などについて考える機会を与えてくれる。また、人と人とのふれあいの大切さや多様性のある社会の大切さを感じ取れる、次世代に向けた映画として推薦いたします。
※【PG12】年少者の窃盗行為が描かれているが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。
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「弟は僕のヒーロー」 (日本イタリア映画社/ミモザフィルムズ)イタリア=スペイン
ジャックは、生まれてきた弟は「特別」な能力を持ったスーパーヒーローだと思っていたが、実は弟はダウン症を患っていた。実話を基にしたドラマ。家族の愛情、人と人とのふれあいの大切さを気が付かせてくれる。また、他者への想像力を醸成し、人が自分らしく生きられる多様性のある社会について考える機会を与えてくれる、次世代に向けた映画として推薦いたします。
※【PG12】20歳未満の喫煙・飲酒並びに薬物使用の描写がみられるが、親又は保護者の助言・指導があれば、12歳未満の年少者も観覧できます。
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「ブルーバック あの海を見ていた」(キングレコード/エスパース・サロウ)オーストラリア
オーストラリアの人里離れた海辺で母親と暮らす少女アビーは、青い魚「ブルーバック」と出会ってから毎日は、より一層輝きを増すが、リゾート化計画が始まり……。ドラマ。オーストラリアの美しい海を愛する母娘の強い想いを通して、自然を愛する心を育み、環境保護や自然破壊について考える機会を与えてくれる、次世代に向けた映画として推薦いたします。
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「駒田蒸留所へようこそ」 (DMM.com/ギャガ)日本
父の死後、実家の蒸留所を継いだ年若い女性社長は、地震の影響で経営難に陥った会社再建のため、家族の絆とも云える幻のウイスキー復活を目指し日々奮闘する。アニメーション。人と人との繋がりや想いの大切さを感じとれる映画であり、好きなこと、やりたいことと仕事について、そして自分の将来について、自分はどうありたいのかを考える機会を与えてくれる次世代に向けた映画として推薦いたします。
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「ダンサー イン PARIS」(ニューセレクト/セテラ・インターナショナル)フランス=ベルギー
エリーズは将来有望なバレリーナだったが、恋人に裏切られけがを負い引退の危機に立たされる。そこでコンテンポラリーダンスに出会い再起を図る。ドラマ。一流のダンスの美しさと躍動感を体感でき、主人公が新たな選択肢を見つけ挫折を乗り越えていく姿は次世代に希望を与える。次世代に向けた映画として推薦いたします。
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「燃えあがる女性記者たち」(きろくびと)インド
インド北部のウッタル・プラデーシュ州。憲法で禁止されながらもカースト外として酷い差別を受け続けるダリトの女性たちが運営する新聞「カバル・ラハリヤ(ニュースの波)」の不屈の闘いを描くドキュメンタリー。社会的視野を広げ、世界が抱える問題に気づくきっかけを与えてくれる。逆境の中、一人一人がスマホによる情報の発信者として社会を変えていく様は希望を与え、次世代に向けた映画として推薦いたします。
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「世界のはしっこ、ちいさな教室」(ニューセレクト/アルバトロス・フィルム)フランス
シベリアの雪深い遊牧民キャンプ、ブルキナファソの蒸し暑い僻地の村、モンスーンで水没したバングラデシュ避難地域。それぞれの土地で奮闘する教師のドキュメンタリー。「学びたい」という子供たちと「教育は人生を変える力がある」と子供たちと真正面から向き合う教師たち。「教育とは何か?」という原点に気が付かせてくれ、「学び」を通して多様性のある未来について考える機会を与えてくれる次世代に向けた映画として推薦いたします。
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「キャロル・オブ・ザ・ベル 家族の絆を奏でる詩」(彩プロ)ウクライナ=ポーランド
第二次世界大戦下、領土を奪われ翻弄されるウクライナ、ポーランド、ユダヤ人の3家族が大地と子どもたちを守り抜こうとする。ドラマ。生命の尊さ、人と人の絆の大切さを知り、戦争のない世界を築くために何をすべきか、戦争や平和について考える機会を与えてくれる次世代に向けた映画として推薦いたします。
「ぼくたちの哲学教室」(doodler)アイルランド=イキリス=ベルギー=フランス
紛争後のベルファスト、アードインの小学校校長と彼のチームが、哲学の知恵を取り入れ、子供たちに自分たちのコミュニティの境界や限界を超える力を与える。ドキュメンタリー。社会的視野を広げ、世界が抱える課題を知ることができる。また、他者への想像力を醸成し、どんな意見にも価値があり、多様性のある社会の大切さに気が付けさせてくれる、次世代に自信と勇気を与える映画として推薦いたします。
「不思議の国の数学者」(クロックワークス)韓国
名門私立高校の落ちこぼれ生徒ジウは、学校の警備員ハクソンに数学を教わることになったが、実はハクソンは脱北してきた天才数学者だった。ドラマ。脱北問題や学歴社会、格差社会等、韓国の社会問題について知る機会を与えてくれ、魅力的な映像を通して“数学の美しさ”を体感させてくれる、特に中学生以上の次世代に向けた映画として推薦いたします。
「ウィ、シェフ!」(ニューセレクト)フランス
頑固な副料理長のカティは、美食レストランを開く夢を叶えるために、お店で働いていたが、料理長と反りが合わず、やめてしまう。そして移民のためのシェルターにあるカフェテリアで働くことになった。ドラマ。美味しい料理を通じて、移民問題・難民問題や多様性のある社会について考える機会を与えてくれる、特に小学生高学年以上の次世代に向けた映画として推薦いたします。
「生きる 大川小学校 津波裁判を闘った人たち」(パオネットワーク/きろくびと)日本
2011年の東日本大震災。中でも74名の児童の命が失われた宮城県 石巻市立 大川小学校でなにが起こったのか。真相と原因の究明をもとめる遺族たちの闘いを追ったドキュメンタリー。裁判で闘わざるを得なかった親たちの苦悩や葛藤を通して、裁判とは何なのか?、災害時に自分の身を守るには日頃から何をすればいいのか?……を考える機会を与えてくれる、特に中高生以上の次世代に向けた映画として推薦いたします。
「丘の上の本屋さん」(ミモザフィルムズ)イタリア
古本屋の店主リベロと移民の少年エシエンは、読書を通じて年齢・国籍・歩んできた人生を越え友情を育んでいく。ドラマ。他者への想像力を醸成し、人が自分らしく生きられる多様性のある未来に向けて希望を与える次世代に向けた映画として推薦いたします。
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